箱根北部 鳥手山(665m)、 矢倉岳(870m) 2013年12月14日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 9:55 21世紀の森駐車場−−10:27 廃道入口−−10:35 遊歩道−−10:44 遊歩道を外れる−−10:47 沢−−11:27 630m鞍部−−11:31 鳥手山−−12:11 819.2m三角点峰 12:33−−12:59 縦走路−−13:17 矢倉岳 13:54−−14:40 広場−−15:03 21世紀の森駐車場

場所神奈川県南足柄市/足柄上郡山北町
年月日2013年12月14日 日帰り
天候
山行種類籔山+ハイキング
交通手段マイカー
駐車場21世紀の森(公園)の上部駐車場に駐車
登山道の有無遊歩道〜沢、鳥手山北側の沢、鳥手山〜600m鞍部までは道無し、600m鞍部〜足柄峠方面登山道合流点間は作業道、他は立派な登山道
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望無し
GPSトラックログ
(GPX形式)
GPS紛失のため無し
コメント二十一世紀の森を起点とし、鳥手山北側の谷を詰めて稜線に登り、鳥手山〜鷹落場、矢倉岳と尾根を歩き登山道で二十一世紀の森に戻る。登りで使った谷は数箇所よじ登る必要がある場所があったり堰堤があるが右岸を高巻き可能。水量ほぼゼロ。尾根に乗ると鳥手山南の鞍部から先は作業道あり。矢倉岳は大展望で賑わっていたが21世紀の森から歩く人はほぼゼロだった




21世紀の森 上部駐車場 この日はゲート開放
ここで車道から分かれる 廃道を下るのが一番の近道
大水で抉れた個所(写真では分かりにくい) こちらは倒木の嵐
洒水の滝方面遊歩道に出た ここから小尾根に乗り沢に下る
尾根に乗ると籔無し 鞍部で左の斜面に下る
ここで渡渉 対岸の涸れた沢を溯上
2,3mの水が無い滝を登る この石がちょっとやっかい。高巻も可
その後は難所は少ない 石積の堰堤
また堰堤 この滝は右岸を高巻き
この堰堤も右岸高巻き 標柱
ここはそのまま登った 横に倒れた木はやっかい
そろそろ鞍部が近い 沢を詰める
右側のこの斜面を這い上がった 630m鞍部
鳥手山山頂 手製標識。「とでやま」との仮名
南西へ下る 600m鞍部。ここから作業道登場
笹も刈り払われている 階段まである
770m峰 鷹落場(819.2m三角点峰)
鷹落場から見た丹沢 広い尾根を下る
西の方から別の作業道あり えらくいい道だ!
740m峰手前で作業道は右を巻き始める 尾根上の薄い踏跡を辿る
足柄峠方面からの登山道に合流 21世紀の森からの道が合流
たくさん人が歩いている登山道だ 山頂は近い
矢倉岳山頂。まさかの大展望の山頂だ
矢倉岳から見た南〜西の展望
矢倉岳から見た箱根〜富士山
21世紀の森へ下山 良好な道だが足柄峠方面と比較すると・・・
浜居場城跡コース分岐(694m峰経由) 林道に出た
セントラル広場 ゲートは全面開放されていた
案内標識


 先週は時間切れで届かなかった鳥手山に今週も向かうことにする。コースは同じく21世紀の森を起点。今回は時間があるので矢倉岳もまとめて周回とした。先週と同じコースで最初に鳥手山に登り、稜線を辿って矢倉岳へ達し、帰りは登山道で21世紀の森へ。半日コース程度か。

 出発前に大失敗が発覚。先週の撤退時に来週もまた使うから地図を車に置きっぱなしにした記憶があったので新たにプリントアウトしなかったのだが、記録を書くために持ち帰ったようで車の中に発見できず地図が無い! 登山道がある山だったら地図が無くても問題ないが、ここは登山道が無い山なので地図は必須だ。ただし、先週の偵察で途中までルートが分かっていること、稜線に出てからはほぼ登りが続くので尾根を外さなければOKであることからして、今回は地図を持たずにチャレンジすることにした。その代わりにGPSに要所の緯度経度を入力しておいた。迷ったらGPSのお世話になろう。残念ながら最新のforetrex301は昨日の日影山で紛失してしまったので古いetrex ventureを久しぶりに引っ張り出した。重いし感度が悪いがしょうがない。

 上部駐車場は相変わらず車はゼロ。日当たりのいい場所に車を置いて出発。なぜか今日ゲートが開いており、道路を歩いていたら軽トラを先頭に10台くらいに追い越された。何かイベントでもあるのだろうか。帰りもゲートが開いていたので乗り入れても大丈夫だったかもしれない。

 先週同様、閉鎖中の野鳥の森へ下る道に入る。入口は通行止めだが危険個所は無いのは確認ずみ。大雨で道がえぐれたり杉が何本も倒れかかったりしているが通過は可能だ。谷をトラバースする遊歩道に出て、目的の小尾根入口から下り始める。最初だけ藪っぽいが尾根形状が明瞭化すると藪はきれいさっぱり無くなって歩きやすくなる。小鞍部で左に下って沢に降り、水量の少ない沢を簡単に渡る。

 今回は鳥手山北側の沢を遡上してみることにする。先週の偵察で水は無く下部は大した障害が無いことは確認済み。最初の滝は高巻きせず登り、次の大岩も高巻きせずなんとかクリア。その先は概ね緩やかな谷が続く。天然地形では1個所だけ滝があり右岸を高巻き、傾斜が緩い滝は谷の中を進んだ。人工物では石積の堰堤が数か所あって右岸を巻いた。獣道も右岸側に付いていた。1個だけ境界標識なのか標柱が立っていた。また、谷の中に1個だけ目印があった。

 谷を詰めていくと最後に僅かだけ水が出ているが問題なし。左に大きな谷が分岐するがあくまで本流を詰める。最後は木が無い急斜面で左岸側が一番登りやすそうで数mだけ強引に登って木に手が届いてからは安全地帯。植林帯には鹿道ありで鞍部に達する。ここで日差しが得られ久しぶりに明るくなった。

 鞍部から僅かに登れば鳥手山山頂。植林で展望は無く三角点も無いが手製の古い山頂標識があり、それには「とでやま」の振り仮名が。「とりでやま」ではなかったのか。勉強になった。登山道は無いので訪問者は少ないだろうが皆無ではないようだ。藪山ではなく植林の山だしな。

 ここからは稜線上を歩くルートなのでここまでの沢歩き(と言っても水が無いが)と違って滝が出てこないか心配することなく安心して歩ける。鳥手山の下りは尾根が明瞭ではなく方向が分かりにくいが、周囲の地形を見回して南西に尾根を見出した。よく見ると目印が点在、地図が無いので大助かりだ。

 600m鞍部に下ると意外にも明瞭な道が出現。登山道ではなく山仕事用の作業道だと思うが、登山道と表現してもそん色ないレベル。案内標識を整備すればエアリアマップの赤実線クラスだ。場所によっては木の階段まで登場する。これには驚きだ。どこから上がってくるのかは不明だが、西側から合流したので山北町側に入口があるのだろう。

 基本は道なりに進んで、明らかに巻く区間は藪の無い尾根上を進んだが作業道は尾根に戻ってきていたので、気にせず道を歩けばOKのようだ。770m峰に乗り鷹落場(819.2m三角点)かどうか確認するためにGPSの電源を入れるとまだ先。地図が無いのでGPSは助かる。平坦な尾根を進んで東に太い尾根が分岐する場所に到着、鷹落場は稜線から東に飛び出した位置にあるのでここだろうと左に曲がって進むと三角点あり。山頂標識がかかっているが文字が消えて読むのは不可能。鷹落場は地形図に山名の記載はなく、山名事典に記載があるかは調べていないがせっかくだから山頂を踏んでおく。ついでに出発してからいい時刻なので休憩。ここは少し樹林が薄まって日当たりがいい。昨日の高松山の暴風とは打って変わってほぼ無風の穏やかな晴れだった。

 休憩を終えて出発。相変わらず良好な道が続く。途中、右(西)に分岐があるがあくまで尾根上を進む。740m峰では作業道は右に巻いて尾根から逃げていくが、また尾根に復帰するかもしれないと思いつつも藪屋の習性で尾根を歩かないと落ち着かないので尾根上の薄くなった踏跡を辿る。これは正解で作業道は合流せず西に向かっているようだ。

 尾根は南に向きを変えるとすぐに足柄峠当面の登山道に合流、ほとんど同じ場所で今度は21世紀の森方面の登山道が合流、ここには「山伏平」の標識あり。この先は矢倉岳から駐車場まで正式登山道なので、地図が無くてももう心配はない。

 広い登山道を矢倉岳向けて上がっていく。少し凹んだ道は地面付近の日当たりが悪く霜柱が溶けていないので泥沼にならずに都合がいい。樹林を抜けて上空が開けた斜面を登りきると矢倉岳山頂に到着。

 矢倉岳がどんな山頂か下調べは全くしてこなかったが、予想外の大展望の山だった。北半分は低い樹林で展望は無いが南側半分は邪魔するものがなく大展望。南東側は相模湾の海面が輝いている。南方向は箱根の山々。富士山は半分雪雲の中。ここは標高が低いので南アルプスの白い峰々は見ることはできない。広い山頂なので人が多くいてもお互いに邪魔にならない。私は南斜面に陣取って昼寝。暖かくて快適。丹沢の檜洞丸よりも人が多かったと思う。

 休憩を終えて下山開始。まだまだ登ってくる人が多い。どの登山口からやってくる人が多いのかは分からないが、山伏平で21世紀の森方面の登山道に入ると明らかに地面の足跡が薄くなり、少なくとも足柄峠方面が主要ルートとなっているようだ。21世紀の森方面はどこまで歩いても登山者の姿が見えない静かなコースだった。ただし道はしっかりしているし標識もよく整備されている。

 途中、尾根上に続く道と巻道の分岐が登場、尾根道は浜居場城跡経由セントラル広場(そもそもセントラル広場がどこを示すのか知らない)、巻道はセントラル広場となっているので、余分なピークに登る気はないので巻道に入る。ただし、この道がこのまま尾根を巻き続けて往路で歩いた洒水の滝への遊歩道につながっていたとしたら、最後は尾根に登り返す必要が出てくる。往路で通過した尾根の標高は約560mだったと記憶しており、高度計を見るとまだ100m以上高いのでとりあえずまだ大丈夫だろうと判断したが、もしこのまま巻いて高度が560mを切るようなら適当に斜面を上がって尾根上に出よう。

 そのまま巻道が続いたが、途中で登山道から林道に変わり、車が通る道なら稜線上の車道につながっているはずなのでこのまま辿れば尾根に出るだろうと予想できた。その通りで最後は広い平坦地で尾根上に合流、城跡方面の登山道との分岐点でもあった。どうもここがセントラル広場らしい。

 あとは舗装道路を歩くだけ。往路と違って帰りはショートカットの車道が利用できる。コンクリート舗装の急な下り坂で車だと登りがきつそう。往路の道に合流してゲート付近を通過、ゲートは登るときに片側のドアが開いていたが下りでは全開状態。これなら入っても良かったのかなぁ?

 

都道府県別2000m未満山行記録リストに戻る

 

2000m未満山行記録リストに戻る

 

ホームページトップに戻る